どうも、書く書く詐欺のゆっちーぬです。
ようやく、ethosの初期設定覚書を書いていきたいと思います。
Contents
EthOS初期設定
まずは、立ち上げてもらい、この画面にたどり着きましょう。
最初のブート画面で、認識されているGPUが表示されますが、こちらの画面でも、左側の方にずらっと現在認識されているGPUが表示されます。
(GPUが足りない場合、認識されていない可能性が高いですので、一度シャットダウンして、グラボのライザーカード、電源ケーブルなどを確認してください)
この画面の右側が全てターミナルになっていますので、そちらでコマンド操作をいたします。
local.confの設定準備
ethosはlocal.confというファイルに記述されたglobalminerのマイニングプログラムが自動起動します。
まずは自分のお財布登録をしなければ、初期設定のお財布にマイニング報酬が入る仕組みなんです。
なので、真っ先にlocal.confを編集しましょう。
local.confのありかは
/home/ethos/local.conf
です。ログイン後、/home/ethosディレクトリに最初から入っていますので、そのまま
$ vi local.conf
で、viエディタでlocal.confを編集します。
中身はこちらと同じ構成になっているはずです。それぞれが何を表すか簡単に説明します。
local.conf各設定項目
maxgputemp 85 → gpuの最高温度
これを超えるとgpuが落ちます。自由に設定できますが、90程度の上限がおすすめです。
(ちなみに、夏の室内だとエアコンをつけていても80度近くなるので、85度設定だとキワキワになります)
stratumproxy enabled → stratumproxyに対応するかどうか
多くのプールがstratum proxyですので、enabledにしておいて下さい。
proxywallet 0x0bdC4F12fB57d3acA9C3cF72B7AA2789A20d27f2 → ご自分のウォレットアドレス
Nicehashに登録した場合、BTCアドレス一本でいけますので、そちらを記述して下さい。
proxypool1 pool-usa.ethosdistro.com:5001 → マイニングプールの登録
proxypool2 pool-eu.ethosdistro.com:5001 → 予備マイニングプール
使用するマイニングプールを登録します。
Nicehashの場合ですと、リンク先から飛んだページを下へスクロールしてもらい、黒いフッターの「SELLERS」の下にあるリンクの「Mining farms」リンクを押下してください。
そこで、掘りたいアルゴリズムを選択し、LOCATIONを選択して「Generate Stratum」ボタンを押下します。
「stratum+tcp://equihash.jp.nicehash.com:3357」このようなアドレスが生成されます。
こちらの「equihash.jp.nicehash.com:3357」だけをproxypoolに記述します。
proxypool1とproxypool2はロケーションが変わるだけです。
例えばproxypool1にequihash.jp.nicehash.com:3357を登録するなら、
proxypool2はequihash.eu.nicehash.com:3357となります。
この画面です。
赤枠がアルゴリズムの選択です。
equihash、script、X11、X13、daggerhashimoto、lyra2re、cryptnight、siaなど、ほとんどのアルゴリズムを押さえています。
緑枠がロケーション、どこのサーバに繋ぐかです。
できるだけjpをpool1に選びましょう。pool2に関しては、まぁどこを選んでも問題ないと思います。
flags –cl-global-work 8192 –farm-recheck 200 → マイニングソフトへのフラグ
例えばccminerを使うときなどで、どのアルゴリズムで掘るかなどをここで指定します。
globalfan 85 → gpuファンの使用率
リグを置く場所がうるさくてもOKなら100推奨です。gpuに熱さは大敵なので、できるだけ冷やしてあげてください。
EthOS local.conf設定サンプル
上のように、設定項目を解説してみましたが、「で、どう設定すればいいの?」という質問にお答えして、私の設定例をそのまま記述しますので、ご参考までに。
#monero,monacoin,dash
#globalminer ccminer
#zcash
globalminer ewbf-zcash
maxgputemp 90
stratumproxy enabled
#nicehash
proxywallet 3DAnTjMT1befWUvKfn2qdFcrdXQPKFu5pv
#monacoin
#proxypool1 lyra2rev2.jp.nicehash.com:3347
#proxypool2 lyra2rev2.eu.nicehash.com:3347
#zcash
proxypool1 equihash.jp.nicehash.com:3357
proxypool2 equihash.eu.nicehash.com:3357
#monero
#proxypool1 cryptonight.jp.nicehash.com:3355
#proxypool2 cryptonight.eu.nicehash.com:3355
#dash
#proxypoo11 x11.jp.nicehash.com:3336
#proxypool2 x11.jp.nicehash.com:3336
#poolpass1 x
#poolpass2 x
#zcash
flags --cl-global-work 8192 --farm-recheck 200
#monacoin
#flags -a lyra2v2
#dash
#flags -a x11
#globalcore 1750
#globalmem 4650
#globalpowertune 7
globalfan 100
以上のような感じです。「#」はコメントなので、行頭に#がついているものは読み込まれません。
わたしの環境では、ちょくちょく掘るコインを変えたりするので、上記のようにmonacoin、zcash、monero、dash用にそれぞれプール設定と必要ならpass設定をしています。
そして、使う設定以外は#でコメントアウトし、使う時にそれぞれ設定の#を取ったり付けたりしています。
ここでflagsに注目して下さい。
monacoinのアルゴリズムであるlyra2rev2のフラグは「-a lyra2v2」とし、dashコインのアルゴリズムX11のフラグは「-a x11」としています。
一番上の行にある
#monero,monacoin,dash
#globalminer ccminer
をご覧頂くと、moneroとmonacoinとdashと3つのコインをccminerというマイニングソフトで掘っています。
これを制御するフラグが上記のflagsに設定するものとなります。
上記の場合ですと
globalminerはewbf-zcashでzcashを掘る。
proxywalletはNicehashのご自分のBTCアドレス
proxypool1はequihash.jp.nicehash.com:3357
proxypool2はequihash.eu.nicehash.com:3357
flagsはデフォルトのままの–cl-global-work 8192 –farm-recheck 200
globalfanは100
での設定となります。
Security設定
パスワードの変更
ethosはユーザ「ethos」、パス「live」がデフォルトになっております。
こちらは全ethos共通ですので、このままではいとも簡単にSSHでrootログイン出来てしまいます。
パスワードを変えて、さらにルートログインは出来ないようにしましょう。
$ passwd ethos
(current) UNIX password: ******** デフォルトパスワード(live)を入力
Enter new UNIX password: 新しいパスワードを入力(何も出力されませんがOKです)
Retype new UNIX password: 新パスワードを再び入力(確認入力です)
passwd: password updated successfully
続けて、rootパスワード(これもデフォルトでlive)を変更します。
$ sudo passwd root
[sudo] password for root: 現在のユーザ(ethos)のパスワード(先程決めた新パスワード)を入力
Enter new UNIX password: 設定するパスワード(root用)を入力
Retype new UNIX password: 設定するパスワードを再び入力
passwd: password updated successfully
これで、rootのパスワードは変更されました。
SSH rootログインの禁止
SSHでrootログインを許すとセキュリティがゆるくなるので、禁止しましょう。
ちなみに、ethosでは最初からSSHが自動起動するようになっております。
$ sudo usermod -L root
これでSSHからのrootログインは出来ません。
もちろん自分の環境(localarea)からも出来ないので注意です。
(rootコマンドを発行する場合、sudoを付けてコマンドを打って下さい)
その他の初期設定
remote.confの無効化
local.confのあるディレクトリに、remote.confというファイルがあります。
これは名前の通り、リモートでlocal.confを設定するファイルになっておりまして、ethosが再起動されると、local.confをremote.confで上書きします。
ですので、remote.confが必要な場合を除いて、切っておく方がわかりやすいと思います。
force-local
これを打つとremote.confの上書き設定が無効になります。
静的IPアドレスへの変更
次に、リグのIPアドレスを静的アドレスにする方法です。
(動的IPでOKな方は読み飛ばして下さい)
/etc/network/ディレクトリにあるinterfacesファイルを編集します。sudoで実行して下さい。
$ sudo vi /etc/network/interfaces
そして、下記の部分を修正します。
#iface eth0 inet dhcp これを#でコメントアウト
~~以下を書き加える~~
iface eth0 inet static
address 192.168.1.*** *にご自分の環境のローカルIPを指定して下さい。
netmask 255.255.255.0 このままでOKです。
gateway 192.168.1.1 基本的に1がgatewayです。
dns-nameserver 192.168.1.1 gatewayと同じアドレスでOKです。
ルータによっては、10.0.~始まるものもありますので、適宜、ご自分の環境に読み替えて下さい。
(バッファローのルータですと、192.168.10.~が多いようです。その場合ですと、gatewayは192.168.10.1になります)
キーボードレイアウトの変更
キーボードレイアウトはデフォルトでusなので、jpの方が使いやすい方は、以下から
$ sudo vi /etc/default/keyboard
ここのusとなっているところをjpに変えましょう。
ethos自体の初期設定についてはだいたいこれでOKです。
基本的にはlocal.confをきちんと設定しておけば、おおよそのコインは掘れます。
くれぐれも、proxywalletの間違えにはお気をつけ下さい。
マイニングプールや温度など間違えても、繋がらなかったり、エラーを吐くだけですが、walletを間違えると、エラーにもならず、延々、他所様のお財布にコインを投げ続けることになります。
しかも高い電気代はこちらもちで。
よく使うコマンド群
設定反映コマンド
上記設定を反映させるために
$ putconf && minestop
このコマンドを走らせて下さい。
configファイルの更新とマイニングソフトの再起動を行います。
マイニング状況モニタ
次にマイニングの状況を知るために
$ show miner
コマンドを走らせてみましょう。コンソールにお使いのマイニングソフトのログが表示されます。
とりあえず、上記2つはよく使います。
再起動
$ r
これでethosの再起動
シャットダウン
$ sudo halt
これでシャットダウン
ステータス確認
$ show stats
これで現在のGPUの稼働など、ethosのステータスを見ることが出来ます。
特によく使うコマンドは以上です。
nvidia-smiコマンド
nvidia系を使ってらっしゃるなら
$ nvidia-smi
というコマンドもありますが、AMDの場合そもそもコマンド認識しません。
さて、これにて、基本的なethosの初期設定はおしまいになります。
これで、ethosを使って存分にマイニングができるというものです。
window10を使っていた方が、ethosに移行すると、ハッシュレートが上がったという意見が多いようです。
それ専用に作っているOSなので、余計なオーバーヘッドも発生せず、OS自体の性能がスマートなんだと思います。
私自信の所感だと、10%増し程度は早いようです。(Nicehashプールにてzcashを掘った時のハッシュレートsol/sの値)
ただ、OSだけの機能で早くなるわけではなく、GPUを搭載するグラフィックボードによっても結構異なります。
「どのメーカーのグラボでもGPUが同じなら対してかわらんやろ」
なんて思っていましたが、そこそこ変わるようなので、そこはお財布と相談しながら、ベストエフォートを目指すのがよろしいかと思います。
書きも書きたり、6000文字。
ここまで読んでくださって、書いた者として、非常に嬉しいです。
少しでもethos使いの皆さまの参考となればさいわいです。
それでは、全マイナーの皆さまに爆益のあらんことを祈りまして、筆を擱きたいと思います。
ありがとうございました。
thank you for writing this note!
this was greatful help for me.
You are welcome.
I am honored to serve you.