突然ですが、皆さん、ツールボックスってご存知ですか?
もともとは自動車整備場や電気工事系のお仕事で使われていた、工具を入れるための箱のことです。工具箱とも言われます。
昔ながらのだと、
こんなのや、ご家庭でも、
こんなのにペンチやレンチやドライバーや入れていたりするアレです。
このツールボックス、上記のようなスタンダートなものから、かなりカッコいい&使い勝手がいいものも多く販売されており、electric makerの強い味方になるポテンシャルを秘めています。
今日は、私が買ったツールボックスを紹介がてら、新たなelectric make(電子工作)の利便性を考えていければと思います。
Contents
キャビネットツールボックス
2-3段式
棚のように収納できるツールボックスをキャビネットツールボックスといいます。その中でもミドルレンジのものは大体2~3段のものが多いです。
私が迷ったのがこちら
ASTRO PRODUCTS 03-02607 コンパクトツールボックス 2段ベアリング 03-02607
車バイク用工具で有名なASTRO PRODUCTSのツールボックスです。スチール製でかっこよかったのですが、2段しかないのが傷でした。
KTC(ケーテーシー) チェスト (3段3引出し) ソリッドレッド SKX0213
憧れのKTCのツールチェストですが、こちらも3段、さらにお値段がとても高い・・・。
レビューなどを見ておりますと、やはりしっかり作られていないと、棚にガタつきが出たり、蓋が閉まらなくなったりと大変そうです。作りは丈夫なものがベストなのですが、値段相応に高くなります。その中でも、KTCは有名で、「高くて良いもの」という市場の認識です。
私の使い方としては、工具を入れるというより、むしろ色んな所にナイナイしている各種パーツ類や基盤類をまとめたいというものがあるので、2~3段では多少小さい、また頑丈さも、きちんと蓋が閉まって、棚がスライドすればOKという結論に至りました。
(つまりKTC買うほど、お金はねぇ! ってことです(泣))
多段式
さて、3段以上となると、お値段もそれなりに急勾配を描きます。
棚はベアリング式でないと使っているうちに引っかかって引き出しにくくなり、「イーッ!」とくるのは目に見えてますから、ベアリングのものを探します。
全体がスチールでなくても良いですが、部分部分ではスチールである程度の丈夫さもほしいです。外に持ち歩くわけではないので、そこまで頑丈でなくても良いのです。また、重量もあまり気にしません。
で、いくつか探しました。
KTC(ケーテーシー) チェスト 4段6引出し SKX3306
これなど、4段で引き出し数も多く、とても素敵ですが、その分お値段もぶっ飛んでました。やはりKTCですね、お金持ちになったら買いたいです(笑)
4段以上のもので1万以内となると、もはや限られてきます。
で、これ
ミナト 5段ツールボックス TB-50 (引き出し付き/高級ベアリング付きレール) (マットブラック(BK))
これは上部と側部がプラですが、チェストの部分はスチールで、ベアリングもついています。それで8,800円。しかもミナト工業という日本の会社です。ミナト工業を調べてみますと、工具類や機械類を作っている会社。ある程度、品質は期待できそうです。
これはかなりいいんじゃないか、ということで、このタイプのオレンジ色を購入しました。
MINATOキャビネットツールボックス
外観
やってきたツールボックスは、非常に頑丈で、思っていた以上にベアリングが効いていて、棚の開け締めが非常にスムーズでした。5段ということもあり、重量はそこそこありましたが、持ち運べないほどではないので、室内での移動は簡単です。
来てすぐの写真です。棚のベアリングが本当にスムーズで、スイーッと引き出せるのが快感でした。上下の建て付けも悪くなく、棚が引っかかって開かなくなることはなさそうです。
しかしこのままでは、棚内部のオレンジ色が工具やなんやですぐ剥げてしまいそうです。布か、できれば厚手のフェルトのようなものがあれば、敷けるのにと思いますたが、フェルト生地が意外に高いのです。
アマゾンで探しましたが、ファンシーな模様の小さめの生地セットは安いのですが、大きめの生地になると一気に高くなります。
これは困った、何かいいものはないかと探した所、ありました。
弘梅堂 書道下敷き 半紙判(27×36cm) 毛氈 もうせん 黒2mm
あれです、書道の時間に使ったでしょ、半紙に敷くやつ。これがなんともピッタリでして。
ほらね、ちょっと余る部分をハサミでチョッキンチョッキンするだけで、あっという間に出来上がり~。
まさか書道具屋さんも、こういう使われ方をしているとは夢にも思いますまい(笑)
1段目
最上段は内部で二段になっており、上ブタのような部分が取り外せます。
この黒い仕切のあるプラッチックの棚の真ん中あたりに取っ手がついていて、それを持ち上げると
このように、下の段にもいろいろ入ります。
最上段には工具類を入れていますが、まだまだ少ないです。あとはよく使うテープや接着剤、ペンやノギスなんかが入ってます。
最上段下部にはプラケースに電子部品やパーツ類(音波センサーの目が見えますか?)あとは細かい部品類を入れるプラケース、ワニ口クリップケーブル、ビニール小袋などを入れています。右端にちょこんと入っているボトルはフラックスです。
2段目
するりと開く2段目には、もろにArduinoNano(中華コンパチブル)やリレーボード、ESP32系の拡張ボード類がみっちり詰まった缶ケース、ICプログラマ、あと左端には様々なUSBケーブルが入っています。右側の空いている用に見える部分には実は彼が入っています。
ホーザン(HOZAN) 精密ドライバーセット 6本セット 縫製ケース付 D-20
これ、折りたたんでしまうと、黒い布袋にしかみえず、実際に棚に入れていても、「あれ? どこいった?」となるにくいやつです。
表面に落書きでもしてわかりやすくしたほうがいいかもしれませんね(笑)
3段目
こちらは実験用巨大ブレッドボードやブレッドボードサイズ基盤、またArduino本家、Arduino中華、あとは昇圧コンバータやらなんやらと自分でもよくわからないものがいくつか入ってます。右上の真鍮色の塊は、スペーサーの無限セットです。なんでこんなにあるのかさっぱりわかりません。こんなに使わないのに・・・(泣)
4段目
4段目は雑です。これと言って入れるものがなかったので、一応ACアダプター入れにしておきました。普通のではなく12V1Aのハイパワー仕様(中華製のブツはだいたいハイパワーが必要なので)です。9V1Aのものも中華ではよく使われるので、そちらも入れています。
SATAケーブルがぽつんとあります。この段はPC用品入れにしようと思っていたのですが、PC用品がかなり多くて、この段のみには全く入らないので、諦めました(笑)
5段目
5段目は電源類です。電池からケーブル、電池ケースなど、サッと電源が欲しい時に用意できるようまとめています。
ボタン電池各種、18500電池、充電型電池、9V電池、だいたいの電圧に対応した電源を作れます。(単3と単4はよく使うので、別の棚に入れてあります)
まとめ
ツールボックスを導入することによって、どこに何があるのか、ある程度はっきりするようになりました。
今までは、「あれ~? ここに入れといたと思ったんだけど・・・」みたいなことが多く、あるのに買い足して、やっぱりあった、なんてことがしょっちゅうでしたが、これからはある程度見晴らしのいい(?)場所に入っているので、確認はしやすそうです。
足にキャスターは付いていないので、動かす時は、持って運ぶ必要がありますが、蓋の上に持ち手がついており、工具をマックスで入れても、だいたい15kg程度を片手で持てるなら、大丈夫です。
これは電子工作erにはかなり便利なんじゃないかと思います。とくにArduino系の拡張ボード類やセンサーが多い方、おすすめです。
それでは今日はこのあたりで。アディオスアミーゴ(・∀・)