初・NVMe m.2 SSD

ビットコインが乱高下している年末、皆さまいかがお過ごしですか。

私は各足のチャートからまだ下降トレンドは続くと読んで、ショーターに徹しています。
いつか炎の突き上げに焼き払われそうですが、今のところなんとか生きております。

さて、またまたMODPC用のパーツが届きました。
今回は初使用となる、NVMe m.2のSSDです!

ストレージについてはなかなか悩みました。
箱型のものとなると、どうしても設置する場所を考えなければならないし、そのためのSATAケーブルも邪魔になるし・・・
ということで、今回はすべてm.2タイプのM/Bにそのまま刺して使うタイプで全て揃えようと決断した次第です。

Contents

水冷PC用NVMe m.2 SSD

届いたブツはこちら

Transcend 3D MLC NAND 512GB M.2 2280 PCIe Gen3 x4

と、こちら

WD 3D Blue M.2-2280 1TB SATA3.0 6G

Transcendの方はPCIe g3 x4接続のシステムドライブとして、WesternDigitalの方はSATA3と遅いですが、ストレージとして用意しました。
私のPCの中を覗いてみても、PCIe g3 x4 のような、鬼のように早い読み書きが必要なファイルはあまりなく、そういう処理が必要なものはシステムドライブへ、そうでないデータ類はストレージへと考えております。

私のマザーボードは、以前の記事にも書きましたが、GIGABYTE Z370 AORUS Gaming 7を使用しております。

このマザーボードには上画像のように3つのm.2スロットがあり、全てのポートがPCIe Gen3 x4 となっております。(SATA3接続も同時に可能です)

今主流のTYPE2280ポートは一つですが、TYPE22110ポートにはTYPE2280のSSDも接続できるので、問題ありません。

また、一番CPU寄りのポートはヒートシンクまでついているという親切設計。これはNVMeSDDを使うしかないでしょう!

ということで、システムドライブにするのはNVMe m.2 に決定したのです。

NANDフラッシュとは

しかし、そこからもNVMeのNANDフラッシュの種類が多数あることが調べているうちにわかりました。

そもそもNAND型とはNOTAND(否定論理積)ゲートを使った汎用ロジックICによるフラッシュメモリになります。対のNOR型のNOTOR(否定論理和ゲート)を使ったNORフラッシュメモリに比べ、回路が小さくなるので、必然的に安価で大容量のモノが作れるのです。

NANDフラッシュの種類

そのNANDフラッシュの情報蓄積方法にはいくつか種類があります。
主に以下の3つが現在市場に出ております。

SLC(single level cell)
MLC(multi level cell)
TLC(triple level cell)

上で共通するcellというのは、ICロジック回路内での1bit分の情報を蓄積する回路構成をmemory cellと呼び、それが略されてcellと呼ばれます。つまり、1bit情報を蓄積するものがcellということになります。

回路構成内でのmemory cellの制御方式はMOSFETに似た感じで、N型半導体やP型半導体、酸化膜をsource、drain、gateとして制御が行われるようですが、詳しくはあまりにマニアックになりそうなので割愛します。単純に電気のHi,Low(On,Off)により、bit単位にて情報保持すると考えればOKです。

そして、1cellに対して何bitの情報を扱うかによってsingle,multi,tripleと分かれており、単語の如く、singleは1cell,1bit、multiは1cell,2bit、tripleは1cell,3bitになります。
つまり、1cellで扱えるbit数を表しており、それが多くなればなるほど、小さなチップで大容量が扱えます。
しかし、1cellにて2bit、3bit扱うということは、同じcellに2bitなら2^2倍、3bitなら2^3倍のHi,Lowが同時に繰り返されるわけですから、cell倍の負荷がかかります。

NAND型SLC,MLC,TLCの特徴

これらの方式ですが、それぞれに特徴があります

SLC : 1cell,1bitなので負荷が一番かからない、その代わり、チップ面積は増えるのでコストが増大する。
MLC : 1cell,2bitなのでSLCよりも2^2*cell数倍負荷がかかる。具体的にはR/Wが10分の1程度の寿命になってしまう。ただし、チップ面積はその分減り、同容量のコストでは、寿命を勘案しても安価。
TLC : 1cell,3bit、さらに負荷は増え、SLCの20分の1程度のR/W量で寿命を迎える。ただし、コストは最安で、買い替えが安易。

SLC方式のSSDは堅牢性が重要視されるサーバの重要な部分などに使われるようで、一市井の民には高価すぎます。

しかし、システムドライブをTLCでいくと、HDDと同じくらいの信用度しか持てないので、多少値は張りましたが、MLC方式のTranscend MLC 512GBにした次第です。

また、ストレージドライブの方は、TLC方式の堅牢性で十分と思われたので、こちらは容量を重視して、WDBlue 1TBにしました。

NVMe m.2 SSDの接続方式

NVMe m.2タイプのSSDには、もう一つ大きな違いがありまして、それが接続の方式です。

そう、PCIeで繋ぐか、SATAで繋ぐかという点です。

システムドライブは当たり前に早ければ早いほどよいので、PCIe GEN3 x4での接続を、ストレージは早さより容量・価格重視なのでSATA3を選びました。こちらもPCIeの方が高価になっております。

Transcend MLC 512GBは、最大Read2500MB(2.5GB)、最大Write1100MB(1.1GB)なので、PCIe gen3 x4の名に恥じない速度だと思います。

またWDBlue 1TBはSATA3.0にて接続で、最大Read560MB、最大Write530MBで、こちらもストレージドライブとしては文句なしです。さらに1TBもあるので、結構なデータ量が入ります。

これで新生水冷PCは箱ドライブなしの未来派PCとなります。

あな嬉しや。

それでは皆さま、今日はこのへんで、アディオス・アミーゴ(・∀・)


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