みなさま、どうも、絶賛リグ停止中のゆっちーぬです。
一昨日、マザーボードの不調でリグが停止しました。例のBiostar TB250 BTC PROです。12枚GPU体制ができましたので、12枚刺ししたところ、10枚しか認識しませんでした。それは電力供給不足が原因であると、以前の記事で推測しました。
その後、さまざまな方法を試していますと、マザーボード自体が起動しない状態(BIOSが立ち上がらない)に陥り、さらに、電源投入してもCPUファンすら回らなくなったので、一度全部バラして、最小構成にして実験しました。
CPUのみ装着し、CPUFAN端子にコネクタを接続、ATX24ピンとCPU8ピンのみ電力供給です。
(写真はメモリが刺さっていますが、これのメモリを抜いた状態です)
さあ、この状態でも電源が入らないとなるなら、問題はCPUか電源かマザーボードに限定できます。
で、入らなかったわけです(´;ω;`)
そこで次は電源の生存確認です。ATX24ピンはそれぞれの端子に決められたアサイン(役割的なもの)があります。以下の図のようになります。
この16番ピンps_onと適当なGroundをショートさせることによって、強制的にPowerON、正常なPSUなら電源内のファンが回り始めます。
ショートといっても、短絡という意味ですので、別に電源にダメージはありません。具体的には金属製のクリップを伸ばして、両穴にINです。INしてから、電源スイッチをONします。電源スイッチをONにしたままやったら、危ないです。
この方法を実際に試すと保証対象外になる場合があるので、やる時は完全に自己責任になります。ですので、私もやったとは云ってません。私は16番ピンと17番ピンをじっと見て、フォースの力によって、生存を確認しました。
さて、電源はやはり無事でした。となるとCPUですが、そちらは他のマザーに入れてみて動くか確認するしかありません。
そして一番怪しいマザーボードの確認に入りました。最小構成のまま電源を投入し、テスターで、スイッチピンのON、OFF、CPUファンのVDDとGNDをテスト。すると、スイッチピンには電力が行っているものの、CPUファンの電圧がmV単位しか無い。
CPUは上図の通り、VCCが+12Vなので、これは電気来てない? という状況に。
とりあえず、やはりマザーボードが不調と推測できました。
そこから、CMOSのクリア、M/B自体の放電と試したのですが、やはり動きませんでした。
ではなぜマザーボードがお亡くなりになったのか? となると、私はプロではありませんし、そこまで精密に検査する機器もありませんので、推測に推測を重ねるしかありません。
現状からの推論としては
・6枚までは稼働して認識していた。
・12枚になった時点で電力不足(これも推測です)により、10枚までの認識しかしなくなった。
・電源は750Wのものを4つ使用。
・電源のタイミングはこちらの記事のSecondary Power Supply Starter Kitを使用。
ここで怪しいのが、4つ目のSPSSKit(SecondaryPowerSupplyStarterKit)になります。当然M/BにはATX24ピンアダプタは1つしかありません。
(今は3つもあるド変態マザーがASUSから出てますが・・・)
どうやって、4つもの電源を繋いだかと云いますと、上のSPSSKitを使用して、マザーへの給電をしているPSUをプライマリとして、ほかの3つをセカンダリにしたわけです。
このタイミングの調整は果たしてこのBT250Proにできたのかどうかというところです。
そこで、私はBT250のProではない、6枚刺しの方を注文、やってきたものに、最小構成での電源投入を行ってみました。
見事動きます。CPUファン、ブンブンです。6枚のGPUを刺して、PSUを2つ稼働、BIOSの設定をしたら、GPUファンも動きました。
やはり問題はマザーボードでした。
しかし、BT250Proでも問題なく稼働している方は多くいらっしゃいます。これは電源のとり方の問題かもしれません。例えば、1200WのPSUを2台用意して、SPSSKitにて通常通り、プライマリとセカンダリだけで動かしたなら、もしかしたら問題ないのかもしれません。(2400W以内のGPU構成にする必要はあります)
ですので、以前のリグ構成紹介記事は訂正いたします。TB250-BTC PROではなく、TB250-BTCの6枚刺しを推奨しようと思います。
さて、長い前置きから、ようやく本題です。GPU6枚刺し(GeforceGTX1070の6枚です)の準備が整ったので、ethosで起動させようとしました。
ethosとはまた記事にしますが、簡単にいえば、マイニングに特化したOSで、中身は超軽量版Ubuntuです。こちらの未使用プリインストールSSDを持っていたので、そちらで起動しようと、SATAに繋いだのですが、事件はそこで起こりました。
(笑えるほどの簡易包装、もちろんプラッチックでMade in china)
電源投入した瞬間、LEDなどついていないような超絶簡易パッケージ(プラスチックです)のSSDの隙間から、なぜかオレンジの光が・・・、そして時をおかず、ほんのりと煙が上がったではないですか。
一瞬何事かと思いましたが、すぐに電源を落とし、機器を取り外しました。臭いを嗅いでみると、何やらプラッチックが焦げたような臭い・・・。中を開けてみました。
これまた笑える密度。スカスカじゃないっすか(笑)
画像赤マルの部分、チップ抵抗とチップコンデンサとICの一部が焦げています。ちょうどそこに当たるパッケージ部分の内側も茶色くなっています。(画像左側)
これは・・・、今まで電子工作で見てきた中華製チップでショート起こしたやつとそっくりだ。
しかし、かなり小さなチップなので、それぞれの部品がどんな型番かなどは不明。実体顕微鏡が欲しいと切に思いましたが、無いものは仕方がない。
作り的に、このショートしたIC自体が過電流保護回路のような感じですが、それにしても、普通にSATA通電しかしていないので、なぜショートしたかも不明。
このSSDはgpuShackという、ethosのダウンロード販売からプリインストールSSD、またGPUやリグケースなども売っているサイトで購入したものです。
早速、返品交換のメールをしようとしたのですが、これまた面倒で(笑)
返品メールの書き方が、どうなったかだけでなく、M/Bの型番、PSUの型番といった細かなリグの構成や、その他もろもろの書式に従ったものでなければいけないようで・・・。
もちろん、必死こいてgoogle先生にて、「繋げて電源入れたら煙出たんだが、危ないじゃん」という意味のことを書いて、「返品するから、ちゃんとした商品を送ってくれ」とメールしました。
現在返信まちですが、いつになったらくるのやら・・・。
ethos自体は優れていると思うのですが、ぶっちゃけ、gpuShackにてプリインストールSSDの購入はお勧めできません。この中見てしまったら、まだisoでダウンロードして、USBブートで使ったほうがマシだと思います。
というわけで、現在、USB3対応のUSBメモリ16Gの到着待ちで御座います(´;ω;`)
一体いつになったら、マイニング開始できるのやら・・・。